NPO法人 日本医師事務作業補助研究会
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理事長挨拶

 日本の医療を取り巻く環境はさまざまな問題を抱えておりますが、その中でも医師不足による医師の過重労働は、医療の質の低下に直結する解決すべき喫緊の課題であります。

 2008年、診療報酬改定に伴い「医師事務作業補助者」という職名が誕生いたしました。医療職が専門性を要する業務に専念し、より効率的な業務運営を行うことが目的であり、特に負担が大きかった医師の事務的業務を補助することに力点をおいております。しかし、医師事務作業補助者の業務として診療報酬に記載されているものはごく僅かであり、どのような仕事をどこまで行うことができるかの解釈が分かれ、未だ業務内容が確立されていないのが現状であります。

 このような中で私達は、医師事務作業補助者として実務にあたっている当事者間で情報を共有し議論していくことで、医療界に新しい職種を定着させていくことはできないものかと考えました。これまで皆様がアイデアを出し合い試行錯誤して作り上げてきたものは、大勢で共有し、さらに発展させることでキャリアパスの形成に繋がっていくと考えております。

 また、医師事務作業補助者を効果的に病院に導入していく過程では、それまで見えなかった病院の問題点が浮かび上がってきます。医師事務作業補助者は、専門職と専門職の間、または専門職と患者の間に入って仕事をしなければならないからです。これらの問題をひとつひとつ解決していくことは、勤務医の負担軽減はもちろん、病院の改革にも繋がることでしょう。

 私達の使命は、勤務医の負担を軽減することにより、安定的かつ継続的な医療提供体制を整えることです。医療崩壊という国民の生活基盤を揺るがす深刻な事態に進みつつある今こそ、この会を通し医師事務作業補助者の団結を図り、問題に真剣に取り組んでいきましょう。



矢口 智子 (日本医師事務作業補助研究会 理事長)

理事長 矢口 智子

(平成医療福祉グループ)

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