あけましておめでとうございます。
昨年中は格別のご厚情を賜り、厚くお礼申し上げます。
医師事務作業補助者は、「勤務医の事務作業の負担軽減」を目的に生まれた職種です。その根底にあるのは、「医師が医師本来の業務に専念できる環境を整えることによって、医療の質向上と患者サービスの向上を目指す」という思いです。私達は、患者の役に立ち社会に必要とされる職種であるという信念のもと、能力向上や業務の拡大・普及に努めてまいりました。
しかし、医師不足、医療崩壊、医師の過重労働といった課題が、いまだに大きな問題として残っています。これらに加え、「医師の働き方改革」の実現が必ず達成すべきものとして目の前に迫っています。医師事務作業補助者一人一人が、特性に応じた医師のタスクシフティングに積極的に挑戦することが実現の一助になるものと思います。
また、医師事務作業補助者は「医師が医師本来の業務に専念できる環境作り」という課題に専門的に取り組んできた職種であり、本年は、団体活動を通してその役割を充分に普及させていく年にしたいと思っています。当研究会では、「医師事務作業補助業務の効果の可視化」「人材育成と自己実現のためのキャリアパス形成」「業務水準の標準化を目指した資格化」に取り組み、医療の質向上と患者サービス向上へ寄与する医師事務作業補助者の職種確立に向けて邁進する所存です。
本年も日本医師事務作業補助研究会をどうぞよろしくお願いいたします。
皆様のご健康とご多幸をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。
2019年1月
理事長 矢口 智子
(金沢脳神経外科病院)