NPO法人 日本医師事務作業補助研究会
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医師事務作業補助
マネジメントセミナーin福岡 活動報告

 平成25年11月30日(土)福岡県中小企業振興センターにて「NPO法人 日本医師事務作業補助研究会主催 医師事務作業補助マネジメントセミナー in福岡」が開催されました。今回は「医師事務作業補助者の導入効果と継続教育」をテーマに掲げ、九州地方の配置管理者を中心に全国から66名のご参加をいただきました。


第1回医師事務作業補助マネジメントセミナーin福岡の様子


 プログラムの前半は、座長に瀬戸僚馬先生(東京医療保健大学 医療情報学科 講師)を迎え、3名の先生方による【講演】が行われました。


 まずは、熊井康敬先生(白十字病院 脳血管内科)より「白十字会における医療秘書配置の取り組み」と題し、管理者の立場よりご講演をいただきました。各科の特性をいかしつつ、どのように業務を分担していけばよいのか、医療秘書(医師事務作業補助)が医療の現場へ積極的に関わることの大切さを交えつつ教えていただきました。各科の特性を生かしながら、医療秘書の業務を充実化させるためには医師への啓蒙が不可欠であり、またその一方では医療秘書の退職を防ぐためには、どのようにやりがいを持ってもらうかなど医療秘書のニーズにも対応していくことが必要性であると述べられました。


 次に、片渕茂先生(熊本医療センター 副院長)より「医療の向上に寄与する医師事務作業補助者の導入と教育体制づくり」と題し、診療の立場からご講演をいただきました。同院の国立病院機構の特徴を踏まえながら、医師事務作業補助者における教育体制の工夫について教えていただきました。ある医師から出た「診察はとても楽になったが、その分患者が増えて結局仕事の終わる時間は変わらない」という声は、まさにドクター秘書(医師事務作業補助者)の目指しているところであるとのことでした。業務を拡大する際は「医師が喜ぶものは大胆に、嫌がることは細心に導入」という言葉が大変印象的でした。


 最後に、松木大作先生(大阪府済生会吹田病院 経営企画室)より「当院におけるMS(メディカルセクレタリー)の現状と課題」と題し、事務の立場からご講演をいただきました。同院のMS(メディカルセクレタリー)では、一般事務からの採用も多く、院内の研修では統計やエクセルの演習も行っているとのことでした。平成25年10月5日に同院にて開催された日本医師事務作業補助研究会 第1回大阪地方会でのアンケート結果についてもふれられ、人材育成や教育はひとつのことを掘り下げていくだけでなく、地域での勉強会に参加するなど知識を広げていくことも必要であると提言されました。


 プログラムの後半は【パネルディスカッション】が行われました。


医師事務作業補助マネジメントセミナーin福岡 パネルディスカッション

 座長に木佐貫篤先生(宮崎県立日南病院)、矢口智子氏(金沢脳神経外科病院)の2名、パネリストには佐藤秀次先生(金沢脳神経外科病院 院長)、武田まゆみ氏(潤和会記念病院 医事部)、松木大作先生(大阪府済生会吹田病院 経営企画室)、西川由美子氏(大阪府済生会吹田病院 病歴管理室)の4名を迎え、それぞれの立場から「医師事務作業補助者の導入効果と継続教育」をテーマにディスカッションが行われました。


 参加者からの質疑応答の場面では、次のような意見交換がありました。


 最後に座長の宮崎県立日南病院 木佐貫篤先生より、「各病院の明確な方針とポリシーを明確に表現することが重要であり、また、医師事務作業補助者が医療人としての自覚を持つことも重要である」とお言葉をいただきました。




NPO法人日本医師事務作業補助研究会 理事 土屋知穂

(医療法人鉄蕉会亀田総合病院 診療部事務室)




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