NPO法人 日本医師事務作業補助研究会
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医師事務作業補助マネジメントセミナーin東京
医師事務作業補助者の活用術とキャリアパス 活動報告


 平成27年11月28日(土)にセコム本社ビル セコムホールで医師事務作業補助マネジメントセミナーin東京が開催されました。満員の100名が参加され、盛会に終わりました。セミナーの様子をご報告いたします。


・講演1

 初めの講演は札幌白石記念病院 副院長の高橋明先生から、『医師事務作業補助者の位置付け~最適な病院運営に向けて~』をテーマにご講演をいただきました。座長は金沢脳神経外科病院院長の佐藤秀次先生でした。高橋先生はご講演の中で、医師から見た医師事務作業補助者の効果や病院組織での効果、さらには経済効果についてお話しされました。医師事務作業補助者の活躍による人件費と診療報酬について具体的な数字で教えていただきました。医師事務作業補助者のコールが多い医師は診療単価が高いという成果が出ているそうです。また、医師事務作業補助者のキャリアパスやIT化による業務の効率化についてのお話しがありました。


・講演2

講演2の様子

 講演2ではメディカルトピア草加病院の久保田巧事務長から「病院経営にインパクトを与えるための医師事務作業補助者の活用術~マネジメント部門、配置管理者のそれぞれの視点~」をテーマにご講演をいただきました。座長は講演1に続き佐藤先生です。久保田事務長は新規診療科の立ち上げに医師事務作業補助者を投入したり、診察修了時間のオーバーに対し業務改善の提案をするために医師事務作業補助者を投入したりと、医師周辺の問題解決に着目し、医師事務作業補助者を活用されていました。今回は参考になるようなたくさんの事例のご紹介と、力強いメッセージをいただきました。


・パネルディスカッション

パネルディスカッションの様子

 テーマは「病床規模別のマネジメントとキャリアパスを考える」です。パネリストは瀬戸僚馬先生(東京医療保健大学 医療情報学科 講師)、高橋明先生(札幌白石記念病院 副院長)、南木由美さん(手稲渓仁会病院 医療秘書課 課長代理)、矢口智子さん(金沢脳神経外科病院 診療支援部 副部長)の4名でした。座長は久保田巧事務長(メディカルトピア草加病院)です。初めに瀬戸先生から医師事務作業補助者のスキルをどのように可視化するか?という内容でお話しを頂きました。一人ひとりの位置付けを明確にする標準的なキャリアマップの構築や、テクニカルスキルの可視化は可能であることから、スキルチェックシートの標準化をご提案されました。南木さんは急性期大規模病院での事例をお話しされました。教育体制や配置、実務者の役割からキャリアパスについて話をされました。矢口さんからはケアミックス型中小病院での事例としてお話しがありました。事務補助から診療支援、診療管理、病院管理へのキャリアパスを示されました。その後は、採用とスキル、採用後の教育についてディスカッションをおこないました。最後に瀬戸先生から「テクニカルスキル、ヒューマンスキル一つにせずにそれぞれの評価が重要」というまとめがあり、パネルディスカッションは終了しました。



 今回のセミナーでは医師事務作業補助者の上手な活用ができれば、経営貢献に益々期待ができると実感することができました。また、同時に医師事務作業補助者のキャリアパスを考えていくことが必要であり、医師事務作業補助者のスキルアップと活用で、最適な病院運営が叶えられます。今回のセミナーに参加し、志気が一層高まりました。参加された皆さんはいかがでしたでしょうか?




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