平成24年11月10日(土)、「医師事務作業補助者の未来への提案」と題し、札幌市手稲区の手稲渓仁会病院にて第1回目の北海道地方会が開催されました。当初、定員は100名の予定でしたが、申し込みから1週間あまりで定員となりました。そこで、予定していたスクール形式を急遽撤廃し、椅子を増設した結果、道内外より約170名の関係者が一堂に会し、熱い1日となりました。当日は、報道機関の方もお見えでした。
第1回目の今回は、北海道から会員となって下さっている方ご自身のスキルアップにも繋がる会にできないかと考え、道内会員さんにご施設での実践報告や取り組みのご発表の依頼をしたところ、6名の方がご協力下さいました。それにより、基調講演・実践報告・座長のすべてが正会員もしくは法人会員となり、本研究会と会員さん、手稲渓仁会病院が三位一体となった開催が叶いました。
また、地方会の1週間前に実際の会場で行った予演会では、会員さん同士がお互いの発表を高め合う活発なディスカッションが行われました。
講演は北海道病院協会会長の徳田禎久先生の特別講演をはじめ、今回のテーマである「未来への提案」のごとく、医師事務作業補助者の将来を予見する基調講演の数々でした。社会的認知度の低さや、医学教育システムがないことが医師事務作業補助者の育たない要因とし、資格制度の必要性があげられ、米国のフィジシャン・アシスタント(PA/国家試験)が紹介されました。
また最後のセッションでは、道外施設からの提案として、京都府の洛和会音羽病院で医事課職員より医師事務作業補助者となり、今春配置管理者となられたドクターエイド課課長の田中幹也さんがご発表下さいました。音羽病院では、週に1度診療部長の医師がマンツーマンで8ヶ月間にわたり医学教育のための講義をして下さるとのことで、医師事務作業補助者への期待の高さがうかがわれました。また、医師事務作業補助者は女性が大半を占める中、男性の医師事務作業補助者の方にも大変参考となる内容でした。
最後には、研究会顧問である佐藤秀次先生より、会場全体に向けて医師事務作業補助者の今後に熱いエールが贈られ、閉会となりました。
今回は、院内の経路もわかりにくく、手狭な会場での開催でご不自由をおかけしましたが、せっかくお申し込み下さった方をお断りしなくても済むように、医療秘書課のスタッフといっしょに、何度もアレンジをし直して会場作りを行った時間は、今回開催させていただいたおかげで得た貴重なものでした。
参加者のみなさまには、当日の運営にご協力いただき、無事に終了できましたことに心より感謝を申し上げます。
来年(2013年)の10月頃を目処に、第2回の北海道地方会を開催する予定です。是非研究会の会員となっていただき、一緒に開催に携わっていただければ幸いです。
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
NPO法人日本医師事務作業補助研究会
副理事長 南木 由美
(手稲渓仁会病院 医療秘書課)