●日 時:H29年9月16日(土) 14 時~18 時
●会 場:手稲渓仁会病院 渓仁会ホール(渓仁会ビル 2 階)
●参加人数:200 名
今回、第 5 回目となる北海道地方会を開催致しました。北海道支部の南木支部長、開催施設の成田院長(北海道支部顧問)より開催挨拶後、演題発表、生命保険会社の視点による診断書記載のポイント、グループディスカッション、医学講演と、充実した内容の会となりました。
指定演題 札幌秀友会病院での医師事務作業補助業務について
札幌秀友会病院 医療秘書課 平山 沙智子
業務紹介として、医師事務作業補助者の業務のポイント、工夫点などをわかりやすく発表していただきました。所属部署の変更や他施設見学を通じ、医師事務作業補助者としての業務の確立に向け取り組まれていました。また、IC に同席し記録を代行し、介護保険主治医意見書の記載なども他職種との連携をとりながら行っていて、大変素晴らしいと感じました。「この業務を取り入れたい」「今後の業務のヒントが得られた」との声がありました。
一般演題
演題 1:「医師事務作業補助者の新たな発見と取組み」
小笠原記念札幌病院 事務部 ドクターズクラーク科 樋渡 沙耶香
演題 2:「眼科における医師事務作業補助者の役割の追求」
手稲渓仁会病院 医療秘書課 世木 佳矢乃
演題 3:「外来代行業務の過去と現在(いま)~MA がチームの一員になるまで~」
名寄市立総合病院 診療部医師支援室 瀨川 里美
演題 4:「整形外科外来診療における医師事務作業補助者の役割」
札幌整形循環器病院 事務部 鈴木 絵理奈
個人・法人会員さんより一般演題を募集し、4 題の応募をいただきました。各施設の取り組みや成果の発表を通して、参考にできることや、共感できることを発見でき、今後の業務に活かせると感じました。
1 題目▶食事のアドバイザー資格を活かし、医師事務作業補助者も糖尿病治療チームの一員として活躍している内容で、食事のアドバイス等を通じて、医師から頼られることが素晴らしいと声がありました。
2 題目▶医師事務作業補助者としての役割を、目で見てわかりやすく、費用対効果も交えながら、医師の負担軽減を数値化することで、医師にも実務者にも業務が見える化された発表となりました。
3 題目▶医師事務作業補助者がチームの一員になるまでの道のりを発表いただきました。医師事務作業補助者として、チームの一員として信頼関係を築くために、コミュニケーションを密にとることから始めたとのことで、共感や参考になるというご意見が聞かれました。
4 題目▶外来診療における医師事務作業補助者の役割について発表いただき、外来診療の忙しい中で、医師の事務作業代行を行い、「医師が患者さんと向き合える時間を少しでも多くしよう」という前向きな姿勢がとても伝わりました。また、「今後の課題」という悩みに共感する声もありました。
実践 L e c t u r e
円滑に支給となる生命保険会社から見た、診断書記載のポイント
東京海上日動あんしん生命保険株式会社 保険金部企画管理グループ
課長代理 関根 薫
普段作成している生命保険診断書ですが、「こうやって書いているけどいいのかな…?」という疑問を持って作成している人もいる中、今回は生命保険会社から見た診断書作成のポイントを講演いただきました。がんの診断書を詳しく解説してくださったり、Q&A で疑問を解消して頂いたり、同じような疑問を抱えている人の疑問や不安解消につながるレクチャーとなりました。
グループディスカッション
「他医の取り組みが明日へのヒント ~環境とスキル~」
座長:手稲渓仁会病院 医療秘書課 課長代理 南木由美
総括:札幌白石記念病院 院長 髙橋 明
5~6 名で 1 グループとし、テーマの「環境とスキル」に沿って外科系・内科系とそれぞれ経験年数を加味したグループ分けを行い、グループディスカッションを行いました。困ったことを話し合い、他医での取り組みを知ることで解決のヒントを得たり、こうしてみようと考えるきっかけとなった ! との声がありました。みなさん、悩みを分かち合えたからか、終始和やかな雰囲気で、和気藹々とお話されていました。
医学 Lecture「糖尿病を知る」
くがはら内科クリニック 院長 久我原 明朗
最後に、くがはら内科クリニックの久我原院長より、患者さんの基礎疾患や既往症に多い、糖尿病についてご講演いただきました。糖尿病の恐ろしさ、数値の悪化をどんな伝え方が効果的で理解しやすいのかなど、丁寧にわかりやすく解説していただきました。中でも、「診察室での医師の頭の中」がわかりやすかった。との声も多くあり、普段診療を行っている医師だからこその「伝わる講演」となりました。
報告者 北海道大野記念病院 メディカルクラーク課 主任 坂部美里