平成24年10月27日(土)、浅ノ川総合病院にて石川県支部の第1回金沢地区会が開催され、90人を超える参加者で会場は埋め尽くされました。会の冒頭では浅ノ川総合病院の大西病院長から、金沢地区会で医師事務作業補助業務に先進的に取り組んでいる病院からたくさん学んで欲しいとの期待のお言葉をいただきました。今回は、まだこれから医師事務作業補助者を導入する予定であるという病院も数施設あり、参考にしていただけたのではないかと思います。
はじめに、浅ノ川総合病院と金沢循環器病院の実務者の方から事例報告が発表されました。まだ本格的な導入から間もないこともあり、試行錯誤されている様子が伺えましたが、参加者からは「同じような悩みを抱えていることがわかって、少し安心した」という声も聞かれました。文書作成業務から外来業務に範囲が広がったことによる実務者のスキルアップをどうやって図るかということが大きな課題となっているようです。また、医師へのアンケート調査の結果も示され、厳しい調査結果に「まだまだ医師の負担軽減のために頑張らないといけない」との決意も聞かれました。
その後、石川県支部代表世話人の多賀先生(芳珠記念病院)による特別発言があり、医師事務作業補助者の成功の道と題して ①Drへ近づく ②仕事内容や対象Drを作る ③やり方を早くマスターする ④存在を認めてもらうための秘訣 をアドバイスいただきました。石川県支部の越後支部長からは5月26日に行われた第1回石川地方会の報告があり、今後の地方会と地区会に関する方針が示されました。
ディスカッションでは、「外来ではどのような服装で業務を行っているか」「外来業務はどこまで行っているのか」「スキルアップのための教育をどのように行っているか」「病棟での看護師との関係(役割分担)について」他、多数の活発な意見交換が行われました。浅ノ川総合病院の東副院長からは「医師事務作業補助者のみなさんがこんなに真剣に業務に取り組んでいることを知って驚きました。医師不足の解決策になる大きな力になると感じました。」とのご感想をいただきました。
最後に、谷事務長(浅ノ川総合病院)から、教育についての話題が多かったことについて「教育の場は医局のカンファレンスや外来の場などの自分が業務を行っている現場にもある」との提言がありました。多くの意見交換、アドバイスをいただき、盛会のうちに終了となりました。
日本医師事務作業補助研究会 事務局