平成25年9月17日(土)埼玉県済生会栗橋病院にて埼玉県で初めての地方会が開催されました。本会は第1回目ということで、テーマを「医師事務作業補助者の役割と課題」とし、医師不足がもっとも進んでいる当県の現状や日本の医療体制の現状を把握すること、医師事務作業補助者の役割を考えることを目的としました。
会場いっぱいに約100名の参加者で埋め尽くされ、大盛況の会となりました。
はじめに、東大宮総合病院院長 坂本嗣郎先生から特別発言として、NCDの話や、激励のお言葉をいただきました。「言われたことだけをやる医師事務作業補助者ではなく積極的に業務拡大に努めて欲しい」と背中を押してくださいました。
次に、本研究会の矢口理事長から、研究会の活動と地方会についてお話がありました。
講演は埼玉県済生会栗橋病院 院長補佐の本田宏先生です。本田先生からは「医師事務作業補助者に期待される役割」をテーマにご講演をいただきました。医師不足となった背景や多くの資料から医療体制の現状を知ることができました。参加者は時々飛び出す本田先生のジョークに笑いながらも、本田先生のご講演に熱心に耳を傾けていました。
実践報告では「診断書作成」と「代行入力」の2部構成で行われ、最初に東大宮総合病院 医療クラーク室主任の菅原望千恵さんより「診断書作成」の報告がされました。診断書作成における効率化や知識向上、医師からの添削減少に効果があった教育、工夫を紹介されました。
「代行入力」の発表は埼玉県済生会栗橋病院 医療秘書課副主任の関口佳子さんです。外来診察補助の様子や導入のポイントを写真を交えながらご説明され、分かりやすく、とても参考になりました。オーダー代行入力やカルテの代行入力の他にも、書類の作成など多岐に渡り、医師の外来診療のサポートをされていました。
グループディスカションでは診断書作成8グループ、代行入力6グル―プに分かれてディスカッションが行われました。どのグループも時間ギリギリまで、活発な話合いが行われ、最後にグループで話し合った内容を発表しました。
総括はメディカルトピア草加病院の久保田巧事務長です。久保田事務長のお話では、医師事務作業補助者は医師だけでなく、業務を通じて病院全体の役に立つこと、医師事務作業補助者でしか出来ないことを話してくださいました。プライドを持ちましょう!という言葉とともに熱いエールをいただきました。
最後に埼玉県済生会栗橋病院 医療秘書課副課長の高橋謙介さんから閉会の挨拶があり、今後の埼玉地方会への期待を述べられ、幕を閉じました。
埼玉県で初めての地方会なので、参加者同士、初めて顔を合わせる人も多かったと思います。しかし、閉会の後には、グループディスカッションで意見を交わした人と残って話をしている姿が見受けられました。今後も2回、3回と続く中で実務者の輪も広がっていき、協力し合いながらスキルアップを図っていきたいと思います。
医師が気持ちよく働ける環境を作っていきましょう!
日本医師事務作業補助研究会 理事
東大宮総合病院 藤原典子