平成20年に医師の負担軽減のために突然現れた職種が、急速な拡大を遂げてきました。急速な拡大ゆえに、第3回全国大会の大会長基調講演でも述べられているように、多くの課題が存在していることも事実です。これらの課題を解決し、真の医師事務作業補助を確立するためには、まず、実務者がしっかりと将来を見据えて、使命と役割を明確にすることです。そして、その持てる力を存分に発揮できる環境を整えることです。そうすることで実務者ひとりひとりが最大限の力を発揮でき、チームとしてもより多くの成果を残すことが可能となります。近い将来、医師事務作業補助の使命と役割が明確になり、持てる力を存分に発揮できる環境が整い、医師のよき補助者としてさらに活躍できることを心から願っています。
そこで、医師事務作業補助の将来像をメインテーマに、さまざまな方向から議論したいと考えます。
大会長 西川 由美子
(大阪府済生会吹田病院)